【TED】「Hacking your memory - with sleep」睡眠で記憶をハッキングする
[記事編集履歴:2020年12月29日最終更新]
価値のあるアイデアを世に広めていくこと(Ideas Worth Spreading)を使命としているTED。
前回から4日も空いてしまいましたが、引き続き、脳科学者で睡眠に関する動画をTEDに多数投稿しているMatt Waker氏による2020年9月のスピーチのシリーズ(Sleeping with Science*1)から。
なお、本シリーズは全部で9つのスピーチで構成されており、今日の動画はその3番目のスピーチにあたります(1番目のスピーチの概要をまとめた記事はこちら、2番目はこちら、5番目はこちら、8番目はこちら。順番に見ればよかったのですが、順番になっていることに後から気が付きました…)。
『Hacking your memory - with sleep』(睡眠で記憶をハッキングする)。
<目次>
約5分弱と短い動画ですので詳しくはぜひ観てみて頂ければと思いますが、all in all(要すれば)、睡眠が記憶にとって不可欠となるメカニズムは以下です。
1.「ファイル転送」作用
- 記憶には、脳の2つの部分、海馬と大脳皮質が使われる。
- 海馬は新しい記憶が得意だがメモリ容量が限られているUSBのようなもの。
- 大脳皮質は、容量の大きいハードドライブのようなもの。
- 深い眠りの間に、海馬から大脳皮質へ、ファイル転送が行われる。
2.「リプレイ」作用
- 睡眠の間、記憶が高速でリプレイされることで、記憶が強化される。
3.「統合・連想」作用
- 眠っている間に、新しい記憶どうしの繋がりができ、脳内で整理され、連想の網が張り巡らされる。
- これにより、今までは解決が難しかった問題の解決策を思いつくことがある。
新しいことを記憶するには、事前に十分な睡眠をとり、情報を吸収する準備をしておくとともに、事後にもしっかりと睡眠をとって、記憶を強化することが大切。
・・・
試験の前日とか、つい一夜漬けで詰め込み勉強しがちでしたが、しっかり睡眠をとって記憶したほうが実は効果的ということですね。
寝ている間に、起きていた時に吸収した情報を高速でリプレイしているというのは、面白いなと思いました。どういう進化の過程で、こういった脳の仕組みができたんだろうなぁ。
ショートスリーパーの人は、こういったメカニズムも短時間で作用するようになっているんだろうか。
色々気になることばかりです。
【おススメ度:★★★★☆】(英語学習への個人的おススメ度です!)
<語彙力UPクイズ>
【脚注に答えがあります】
<復習クイズ>
英語の勉強は復習も大事。
今日は過去の語彙力UPクイズから以下出題です。
- accursed
- acerbic
- Achilles
もしわからない表現がありましたら、答えは以下記事で!
someoneinthisworld.hatenablog.com