英語で世界を広げたい!~英語学習&見聞録~

バイリンガルを目指す学習記録、勉強法、その他英語ネタ。同じように英語で世界を広げたい!と思っている人の参考になれば幸いです。

マーク・ピーターセン先生の『痛快!コミュニケーション英語学』をざっと読み!

マーク・ピーターセン先生といえば、英語ネイティブからみた日本人が間違えやすい英語を日本人にもわかりやすく説明してくれているありがたい先生。

「日本人の英語」が有名ですが(私も昔読みました)、今日はだいぶ前から積読している一冊

「痛快!コミュニケーション英語学」

をざっと読みしてみました。

あまりにも昔から積読してたもんで、いつどこでどういう経緯で入手した本か覚えておらず、付属のCDも紛失しています…。

ちなみに本書は2002年発刊です。

 

 

目次

全10章構成。223ページ。本の厚さはそれほどでもないけどサイズが大きい。

扱っているテーマは、前置詞、時制、仮定、冠詞、使役動詞、Phrasal Verbs、接続詞、関係代名詞、能動態と受動態と、多岐に渡ります。

第1章 魅力ある前置詞たち
第2章 “時制心”を養おう
第3章 過去の世界、未来の世界
第4章 “仮定訪問”
第5章 冠詞と数:未知との遭遇
第6章 使役の“似たもの動詞”
第7章 人間味ある表現をめざして
第8章 つながりを大切に
第9章 意味の決め手の関係代名詞
第10章 論を唱えるとき 

全編にわたって、鳥山明の「Dr.スランプ アラレちゃん」が挿絵に使われていて親しみやすい。

ざっと読んで各章で面白そうな箇所をピックアップしてみましたが、この本は部分部分だけ読むのではなく、隅から隅までちゃんと読む価値がありそうです。

第1章 魅力ある前置詞たち

  • byとuntilの使い分け:これはわりとわかりやすい。
  • 複数の前置詞:ここは読みがいありそう!たとえば「I moved my car away from in front of her house」のように、前置詞が続いていてもいいんだよ、という話。

第2章 “時制心”を養おう

  • 「ネイティブスピーカーの時意識」のところが気になる。

第3章 過去の世界、未来の世界

  • Did youとHave youのニュアンスの違いについて。

第4章 “仮定訪問”

  • wouldの使い方
  • 仮定訪問 ザ・クイズ

第5章 冠詞と数:未知との遭遇

  • 「冠詞+名詞」がもつ意味について。

I like a dog:「名前は言わないが、ある犬が好きだ」

I like the dog:「あの例の犬が好きだ」

I like the dogs:「あの例の犬たちが好きだ」

I like dogs:「犬が好きだ」

I like dog:「犬の肉が好きだ」

犬が好きだ、というつもりでI like dogと言うと大変。

  • 可算名詞と不可算名詞

第6章 使役の“似たもの動詞”

  • 使役動詞の使い分け

この章では以下をすべて使ったマーク先生謹製の面白い例文が読めます。

make someone do something

let someone do something

have someone do something

get someone to do someting

第7章 人間味ある表現をめざして

この章では、英語を自然にしてくれるPhrasal Verbについて、基本的論理が紹介されています。

例えば

Put in

Put Forward

Put through

Put X to Y

Put Across

他にもOverを使ったPhrasal Verbが紹介されています。

第8章 つながりを大切に

この章で面白いなと思ったのは、「機械翻訳は可能か?」というところで、

「結果はケースによって変わった」

という文章を2002年当時もっともすぐれている翻訳ソフトにかけたところ

「The Results changed by the case」 (その一つの結果は、その一つのケースの傍らで変わった)

という意味のわからない文章になったようです。

でもいまグーグル翻訳にかけたら

「Results vary from case to case」

と、ちゃんと意味が通る文章になりました。やっぱ技術の進歩はすごい。

第9章 意味の決め手の関係代名詞

My wife, who works for a bank, is 35 years old

だと、妻は(銀行に勤めているものですが)35歳です、になる。

しかし、

My wife who works for a bank is 35 years old

だと、私の複数の妻の中で、銀行につとめているほうは35歳です、になってしまう。

奥が深いなぁ。

第10章 論を唱えるとき

受動態と能動態について。

 

以上、1時間ちょっとで気になるところをピックアップしただけなので、また時間を見つけてしっかり読みたいと思います。