洋書多読:Sophie's World(ソフィーの世界)/第3章 The Myths
[記事編集履歴:2021年3月14日最終更新]
一昔前、たぶん20年以上前に流行った哲学を題材とした小説、「Sophie's World(ソフィーの世界)」を読んでいます。
洋書多読:Sophie's World(ソフィーの世界)/第1章 The Garden of Eden - 英語で世界を広げたい!~英語学習&見聞録~
第1章は、ノルウェイの片田舎に住む14歳の少女ソフィーのもとに、謎の封筒が届くところから始まりました。
第1章でソフィーに降りかかった謎は3つ。
- 1つ目は、誰が白い封筒を郵便受けに入れたのか。
- 2つ目は、白い封筒に書いてあった難しい問い(Who are you? Where does the world come from?)。
- 3つ目は、Hilde Moller Knagとは誰で、なぜソフィーのところにHilde宛のバースデーカードが送られてきたのか。
第2章では、また謎の手紙がソフィーに届きます。
良い哲学者であるために唯一必要なことは、「不思議がる能力」である。
ソフィーはまだ世界に退屈していない子供か、あるいは世界に決して退屈しないと誓った哲学者か、という問いに迫られます。
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3章は神話について。
- ノルウェイの神話を例に、古代の人間たちが自然を説明するために神話を産み出したこと、
- ノルウェイだけではなく世界中で同じような神話がみられたこと、
- やがてギリシャで、奴隷制の下で全ての手仕事を奴隷が担うようになり、古代の神話から独立した、経験と合理性に基づいた考え方、すなわち哲学がうまれたこと
が、新たに届いた封筒の書き主により語られます。
・ ・ ・
古代ギリシャの「市民」というのは、現代の「資本家」みたいなものだったのかな。
ひょっとすると、今のAIの発展は、古代ギリシャにおける奴隷制のようなもので、機械が人間に代わって全ての仕事をやってくれて人間には思索にふけったり創造的な仕事に集中する余裕が産まれる、という感じになるといいなーなんて夢想してしまいました。
そこまでいくにはまだちょっと時間がかかりそうですね。
<語彙力UPクイズ>
【脚注に答えがあります】
- bored stiff*1
- profusion*2
- germinate*3
- treacherous*4
- precarious*5
- hurl*6
- henchman*7
- boast*8
- avert*9
- glimpse*10
- tamper with*11
- depict*12
- dank*13
Sophie's World: A Novel About the History of Philosophy (FSG Classics)
- 作者:Gaarder, Jostein
- 発売日: 2007/03/20
- メディア: ペーパーバック