英語で世界を広げたい!~英語学習&見聞録~

バイリンガルを目指す学習記録、勉強法、その他英語ネタ。同じように英語で世界を広げたい!と思っている人の参考になれば幸いです。

【番外編】G検定に合格した勉強法まとめ

日本ディープラーニング協会が実施している、「ディープラーニングを事業に活かすための知識を有しているかを検定する試験」であるG検定(ジェネラリスト検定)。

prtimes.jp

英語関係ないですが(でも最後にAI関連の語彙力UPクイズあります!)、先日趣味の一環で受けまして、無事2020年第3回の試験に合格できましたので、勉強の一例として紹介したいと思います。

<目次>

1.使った教材

 以下の2冊を使いました。

①深層学習教科書ディープラーニングG検定公式テキスト

 <感想>

まず最初にこの本を読みました。

正直なところ、この公式テキストだけでは全く情報が足りないと思います。あまりにも説明を端折っていて、意味不明で「?」となる箇所がいくつもありました。

特に、機械学習の具体的手法を解説した4章、ディープラーニングの手法を解説した6章は、厳しいものがあると思います。

まず最初に全体像をつかむため、わからないところがあってもささっと読み切るのが大事ではないかと。

各章の最後に理解を確認する問題が収録されていますが、これは本番のレベルよりかなり簡単で、無いよりはマシといったレベルです(G検定は、過去問が無いので、本番のレベルがどの程度か、実際に受けてみるまでわからないのが、難しいところかと思います)。

私は、本書を最初に合計2、3時間でささっと読んで(まとまった時間をとれなかったので、1回15分~30分位で小分けにして読みました)、以下に述べる他の勉強をやった後に、また戻ってきて最後に(試験当日に)1時間程でさっと読みました。2周目はかなり理解が進んでいましたので、全体をコンパクトに復習するのに役立ったなと思います。

 

 ②徹底攻略ディープラーニングG検定ジェネラリスト 問題集

 <感想>

上の公式テキストよりは、だいぶ説明が丁寧で、問題も多少本番に近かったかと思います。機械学習の具体的手法や、基礎数学についての問題がカバーされているのがよかった。とはいえ、この問題集を繰り返しやれば受かるという試験でもないかと思います。G検定の特徴の一つとして、AI・ディープラーニングの分野は日々進化しており、その最新の動向が試験に出題されるということがあります。公式テキストは2018年、この問題集も2019年のもので、既にちょっと古く、最新の内容はカバーしきれていません。

 

2.オンライン講座

日経クロストレンドに掲載されている以下のオンライン講座を受講しました。

日経クロストレンドの会員になると、追加料金無しで受講できます。

全8回で、1回20分程度なので、そんなに時間はかかりません。

市販の教材ではいまいち理解しにくいところを専門家が丁寧に説明してくれるので、とてもよかったです。流し見しておくだけでも、違うかなと思います。

xtrend.nikkei.com

 

3.模擬試験

以下の無料の模擬試験2つを受けました。

無料なので全く文句はないのですが、やはり少し情報として古いのと、難易度・解きごこちが本番とは結構違うと感じました。

模擬試験では、流して受けたこともあって、120分の試験時間のところ1時間位で終わりましたが、本番では残り10分ギリギリまでかかり、見直しの時間が10分位しかあまりませんでした。

とはいえ、やはり問題を解いておいて損は無いと思います。

 

4.本番を受けてみての感想

充分とは言えないですが、概ね上記のような対策をして本番に臨みました。

準備期間は、2週間位だったかと思います。

本番を解いてみての本番中の感想は、正直なところ、「あれ、思ってたより結構難しい…?」という感じでした。

公式テキストや問題集、模擬試験の問題が割とワンパターンで簡単なのに対し、本番は①既存の知識でも、少しひねった聞き方をしてくる、②最新の技術動向や、法令等の知識がたくさん出る、という点で難易度が高かったように思います(例えば、「説明可能なAI」とか、公式テキスト等にはほぼ触れられていなかったですが、本番では何問も出題されました)。

反省点としては、AI活用の事例や最新の動向等がたくさん載っているAI白書を読んでおけばよかった、という点。

これが試験対策に有用であることを試験を受けた後に知りました。

ただ、せっかくなので試験後に購入してキンドルで読んでいます。読み物として、普通に面白いです。

AI白書 2020 (単行本)

AI白書 2020 (単行本)

  • 発売日: 2020/03/16
  • メディア: Kindle
 

5.合格のコツ

問題の難易度はそこそこ高いのですが、本検定は合格率6~7割(今回の2020年度第3回は59%)と高いので、過度に恐れる必要は無いと思います。

そしてG検定の最大の特徴は、オンラインの試験なので、試験中の資料参照やネットでの検索が可能、という点(一部界隈では「グーグル検定」等と揶揄されているようです…)。

でも逆に言うと、ググれる試験にもかかわらず、3~4割落ちる位の問題の難易度なので、全然勉強してないと、落ちてしまうかもしれません。

合格のコツとしては、公式テキストや問題を解きながら、自分なりのまとめをつくって検索しやすくしておくことかと。

ワード等に情報を貼り付けていく感じでもいいですし、既存のまとめを活用するのでもいいと思います。ネットにたくさん転がっていますが、例えば以下。

G検定テスト用カンペメモメモ - Qiita

【資格試験対策】ディープラーニングG検定【キーワード・ポイントまとめ】 - ITとかCockatielとか

ただ、試験時間120分に対して問題は約200問あるので、どんどん解いていかないと時間不足になります。私の場合、模擬試験ではググらず適当に解いたので60分位で終わりましたが、本番では検索しながら解いたので110分位かかり、見直しの時間が10分位しか取れませんでした。

検索するにしても、一目見たらわかる形にしておくのと、そもそも上手に検索するためにもある程度勉強して内容について一定の理解が必須かなと思います。

 

6.今後の方針

AI白書を読んだり、買ったけど時間がなくて読めなかった以下の本をじっくり読んでいこうかなと。

G検定は、持っているだけで評価されるような資格ではないものの、AI・ディープラーニングの勉強のきっかけにはうってつけですし、勉強を通じて得た知識で、世に溢れているAI関係のニュースや情報を少し深く理解できるようになるので、取っておいて損は無いかなと思います。

Excelでわかるディープラーニング超入門

Excelでわかるディープラーニング超入門

 

 

【おススメ度:★★★★★】 (英語関係ないですが、G検定のおススメ度です!)

 

<語彙力UPクイズ>

【脚注に答えがあります】

  • Feature Engineering*1
  • Supervised Learning*2
  • Convolutional Neural Network*3
  • Recurrent Neural Network*4

*1:意味:特徴量設計

*2:意味:教師あり学習

*3:意味:畳み込みニューラルネットワーク

*4:意味:再帰ニューラルネットワーク