【おススメTED動画】世界の英語マニア「The World's English Mania」 - 英語で世界を広げたい！～英語学習＆見聞録～

価値のあるアイデアを世に広めていくこと（Ideas Worth Spreading）を使命としているTED*1。

普段はTEDが公式にお勧めしている25個の最も人気の動画を収録したPlaylistがありますのでこれを一つずつ観ていっています。

今日は趣向を変えて、昨日*2ご紹介したTogetter内で取り上げられていた動画にしてみました。

TOEICのリスニング問題よりも100倍以上面白くて刺激的なTEDで英語を学ぶ - Togetter

『The World's English Mania』（世界の英語マニア）。

www.ted.com

2009年に行われた、起業家Jay Walker氏による4分程度の短いスピーチです。

Jay氏によれば、世界における英語学習者は20億人にのぼるとのこと。

なかでも中国は英語教育に非常に力を入れているそうで、中国での熱狂的な英語のシュプレヒコールが映し出されます。

f:id:someoneinthisworld:20210301131115p:plain — 中国の英語教育

中国では小学3年生から英語教育が開始され、また中国におけるセンター試験に相当する「高考」（ガオカオ）は、準備のために生徒たちは3年間1日12時間の勉強をする過酷な試験ですが、この試験の25％は英語の成績で評価されるそうです。

そういった施策もあり、現在中国は世界でもっとも英語話者が多い国になっているとのこと。

動画ではここで笑いが起きていましたが、単純に人口が圧倒的に多いということもあるにせよ、私は素直にすごいことだなと思います…。

Jay氏がいうように、気候変動や貧困、病気等の全世界的な課題についてグローバルに議論される際には、多くの場合英語が使われます。

英語が「問題解決」のための世界言語になっていることからすると、国民の英語力が国力に重大な影響を与えるといっても過言ではない。

もちろん、必ずしも全員がネイティブ並みに話せるようになる必要はないとしても（そもそも世界の英語話者の多数は英語ネイティブではない）、グローバルな課題に取り組むにあたっては、最低限自分の意図を誤解なく相手に伝え相手の話を理解して議論ができるレベルはあったほうがいいのかなと（そして世界の距離が近くなっている現代社会では、多くの人が潜在的にはグローバルな課題に取り組む可能性があるはず。よって、国家的な取り組みとして英語教育に力を入れるのは国力向上の観点から合理的なことと思います）。

また、日々英語で発信される情報も非常に多いので、これを原文のまますぐに受け取って理解できることは大事かなとも思います。日本で報道されている海外ニュースを見ていると、海外の情報を翻訳したものが多いですが、どうしても翻訳のニュアンスに報道機関の思い込みや誤りが一定程度入ることは避けられていない印象です。また、そもそも報道機関が取り上げる海外情報自体に偏りがあることもありそうです。

今はグーグル翻訳やAI等便利なツールも多数ありますが、これらを補助ツールとして使うのはどんどんやるべきですが、完全にツールに頼り切ってブラックボックスにしてしまうのは（英語に限らずですが）怖さがあるように思います。

日本でも今では小学3年生から英語の授業があるようですし、大学まで入れれば相当長期間の英語教育がされているはずですが、今一つ「使える」英語力につながってなさそうなのが残念なところ（私はたまたま幼少時に海外経験があり今でも仕事で英語を使っていますが、もし幼少時の海外経験がなく学校教育だけだったら、あまり英語を使わない道に進んだかもしれないなと思います…）。

他方で、オンライン英会話の敷居が下がっていたり、便利な英語学習アプリや良質で面白い英語動画も簡単に観られる時代になっています（TEDもありますし！）。また、英語関連記事のはてなブックマークが多いことをみても、潜在的な「英語勉強熱」は高いように感じます。

学校教育という上からのものだけではなくて、自然な草の根の英語学習環境向上で、段々日本人の英語力があがっていくといいなと思います。

私も英語学習者の端くれとして一歩一歩階段を上っていく過程をブログに書いていますので、ちょっとでも誰かの役に立てれば幸いです。

【おススメ度：★★★★★】（英語学習への個人的おススメ度です！）

＜語彙力UPクイズ＞

【脚注に答えがあります】