【TED】後回しマスターの頭の中「Inside The Mind of A Master Procrastinator」
価値のあるアイデアを世に広めていくこと(Ideas Worth Spreading)を使命としているTED*1。
TEDが公式にお勧めしている25個の最も人気の動画を収録したPlaylistがありますので、これを一つずつ観ていっています。
今日の動画は、『Inside The Mind of A Master Procrastinator』(後回しマスターの頭の中)。
「Wait But Why」という人気ブログを書いているTim Urban氏による2016年のスピーチ。
14分位と標準的な長さで、そこそこ早口ですが、英語は聞き取りやすく、難しい単語もあまり使われていないので、リスニングにおすすめの動画です。
ユーモラスな語り口と、「後回しの癖」という多くの人に「あるある!」というテーマなので、短く感じると思います。
- 後回しをする人の頭の中には、「Rational Decision Maker」(合理的な意思決定者)と、「Instant Gratification Monkey」(目先の快楽を求めるサル)が同居している
- 合理的な意思決定者が、将来のために意味のあることをしようとしても、サルはとにかく簡単で楽しいことをやろうとして邪魔をする。
- そして大抵の場合、サルが勝つ。例えば、やらなければいけない宿題があるのに、期限ぎりぎりまで、ウィキペディアとYoutubeを見てしまったりとか…。このような状態を、Tim氏は「Dark Playground」と呼んでいる(Darkなのは、ここで遊んでいる時は、罪悪感や自己嫌悪があるので)。
- サルが唯一恐れているのは、パニックモンスター。パニックモンスターが現れると、サルは逃げてしまうので、ようやく合理的な意思決定者が、頭の中の舵を握れる。
- ただし、パニックモンスターは、期限ぎりぎりになった時にだけ現れる。したがって、期限の無いこと(例えば、起業したり、なにかアートを生み出したり)には、いつまでたっても現れない。
- 期限が無いことについて、パニックモンスター無しでとりかかる一つのヒントとしては、人生を箱で表した「Life Calender」(人生カレンダー)を思い浮かべてみるといいかもしれない。
- 人生カレンダーは、人生が90年だとして、一週間を一箱で表したもの。これをみると、人生が思っているより短いことが、ビジュアルでわかる。特に、私たちが、すでにかなりの箱を使ってしまっていることを考えると。
Tim氏は、大学の卒論90ページを準備するために1年あったのに、後回し後回しにして、結局最後の3日で徹夜で仕上げた話をしています。
私の人生も本当に「後回し癖」との戦いの連続なので、「あるある!」と思わず100回くらい頷いてしまいました。
もちろん、たまには前倒しでできる時もあるのですが、人生のタスクは次から次にエンドレスに出てくるので、立て込んでくるとどんどん後回しになってしまい、そうなればなるほど手を付けるハードルがあがる…。
仕事には鮮度があるといいますが、鮮度が悪くなればなるほど、賞味期限に近づき、なんなら消費期限も超えて腐っていって、余計食べたくなくなる感じですかね。
基本的には旬のものを新鮮なうちに食べるのがベスト、とわかってはいてもなかなかうまくいかないのが難しいところ。
目先の快楽を求めるMonkeyは、おそらく人間の本能に根差しているので、抑え込むのはそう簡単ではありません。でも、いつもパニックモンスターが出てくるまで待っているのも、精神衛生上よくない。
正直なところ、抜本的な対策はいまだに無いのですが、最近気づいたこととしては、身の回りや仕事道具等を、常に片付ける癖をつけると、仕事やタスクに取り掛かるハードルが下がるな、と感じています。
2021年の目標の一つは「片付け魔」になることなんですが、これによって、後回し癖も克服できるといいなと思います。
【おススメ度:★★★★★】(英語学習への個人的おススメ度です!)
<語彙力UPクイズ>
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